今回、湯郷グランドホテル様から露天風呂にサウナが欲しいというご要望を受け検討を始めました。
話をお聞きすると、湯郷温泉の旅館の中にはドライサウナを所持されている旅館がないそうです。
元々サウナは北欧フィンランドが発祥と言われています。
国内では2019年ごろからドラマサウナブームが始まりました。
最も大きいサウナブームのきっかけは、ドラマ「サ道」(2019年)の放送だったようです。
ドラマ放送後からサウナ施設が徐々に混雑を極めるようになったようです
では何故ブームになったかというと
少し前まで「サウナ」と言えば「おじさんがいく場所」という印象でしたよね。
しかし、ドラマが放送され、サウナの魅力が「映像化」されたことで、
①サウナの効果 ②サウナでのととのい方 ③サウナの楽しみ方 が明確に、かつ大勢の人に伝わりました。
もはや「サウナはおじさんがいく場所」と認識している人は少ないはず。
「サウナは性別や年代関係なく楽しめるもの」が映像で分かりやすく伝わったことが
サウナブームが大きくなった理由とひとつと言えるでしょう。
もう一つ若者には「クローズドカルチャー」が人気であるということも
サウナがブームになったきっかけだそうです。
湯郷グランドホテルさんの場合、設置場所が露天風呂の中庭となると、外部であり、スペースも限られます。
そして大浴場と露天風呂は男女に分かれていることから、当然サウナも2室必要となります。
サウナのために建屋にすると場所の確保が困難となりコストも高くなります。
↑ 設置場所にある、約2トンもの庭石を削岩機とスプリッターにて徐々に分割していく作業が始まりました。
↑ 工事中は、中庭にある樹木と庭石を撤去するのが大変でしたが何とか設置することが出来ました
そこで当社が提案させていただいたのは、「バレルサウナ」です。
木のぬくもりで癒される、遊び心もある丸い樽型(バレル)がおしゃれではないかと考えました。
バレルサウナとは「始まりと終わりのない円形」による樽型のサウナ小屋です。
これは通常の樽よりも強度のある設計で、形状変形しにくいのが特徴です。
その形状により熱を均一に保ことに優れ、ロウリュウ時の熱が効率的に室内に循環する
ことから、より快適にサウナを楽しむことができます。
当然、サウナの湿気と熱による耐久性を高めるため、釘、ビスは使いません。
木材には、鳥取県の智頭杉を使い全て杉の木で作成しました。
しかし降雨と雪から樽上部の木材の風化を防ぐため、シートを張ることにしました。